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対人賠償保険

任意保険の中の「対人賠償保険」とはどのような補償内容になっているのでしょうか?またどのような場合でも満額の賠償を補償してもらえるものなのでしょうか?

対人賠償保険とは

対人賠償保険とは交通事故によって人を死傷させた場合に、その損害賠償に対する補償をしてくれる保険です。自賠責保険では相手を死亡させた場合は3000万円、後遺障害が残った場合は4000万円、ケガをさせた場合は120万円まで補償されますが、自賠責保険の支払い限度額を超える部分に対して対人賠償保険は補償しています。

実際の裁判で判決のあった認定損害額を見てみると、死亡事故では億単位の賠償金が必要になってくるのがよくわかります。この不足分をカバーするための自動車保険が対人賠償保険です。賠償額も大きくなることから、対人保険の限度額は無制限とすることが一般的です。レンタカーを運転する場合やバイクの任意保険としても申込みをされる方が多いです。

判決例 被害者・性別・年齢 被害 認定損害額
平成18年 医師・男性・38歳 死亡 3億6750万円
平成19年 会社員・23歳 後遺障害 3億7886万円

対人賠償保険の補償範囲

対人賠償保険が適用されるのは、被害者が他人である場合のみです。ここでいう他人とはどのような人のことになるのでしょうか。以下の人たち以外が他人とみなされます。

  1. 保険加入者本人
  2. 保険加入者の家族
  3. 保険加入者の承諾を得た運転手

保険加入者とは自動車保険に氏名を掲載している被保険者のことを言います。また、保険加入者の家族とは配偶者や子供などのことです。つまり、加入者が運転する車で同時に配偶者や子供が亡くなった場合は補償対象にはなりません。ただし、生計を別にしている独立した子供は他人として認められます。

保険加入者の承諾を得た運転手とは、加入者が所有する車を借りて運転した人のことです。例えば友人が車を借りて加入者を同乗させ交通事故を起こし同時に死亡した場合、車を借りた友人も保険加入者も対人賠償保険では補償されません。

過失割合による減額

自動車と歩行者による事故で歩行者が被害を受けた場合は、一般的に自動車の過失割合が大きくなります。ただし、歩行者が泥酔して赤信号を無視して渡ったりした場合など、歩行者にも事故を引き起こす原因があったと認められる場合は賠償金は過失割合に応じて減額されることになります。

例えば先ほどの交通事故の例で認定損害額が3億円と認められた場合、被害者の過失4割、加害者の過失6割という過失割合が認められれば、被害者は過失の4割分を減額され1億8000万円しか受け取ることはできません。

加害者が無免許運転や飲酒運転による交通事故を起こした場合でも対人賠償保険は適用されます。というのも、対人賠償保険は被害者救済を目的としているためです。ただし、悪質なドライバーには刑事上、行政上の厳しい罰則がありますので、日頃から安全運転を心がけることが何よりも大切ですね。

参考リンク
・損保ジャパン日本興亜:「対人賠償責任保険(相手方のお体への賠償)

対人賠償保険のまとめ

  • 自賠責保険の補償限度額を上回る慰謝料などに対して補償される
  • 対人賠償保険の補償範囲は本人とその家族などを除く他人に対してのみ
  • 被害者の過失割合に応じて賠償金額が減額される

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