医療保険の選び方
医療保険はどのようにして選べば良いのでしょうか?特徴や種類、選び方のポイントなどを解説しています。
医療保険の特徴
医療保険はケガや病気で入院・手術・通院が必要になった場合の医療費を保障してくれる生命保険です。公的な健康保険や組合の健康保険でカバーできない医療費や、自己負担10割の先進医療費や自由診療費などの負担にも備えることができます。
医療保険はこれから病気やケガで治療費が増えることが予想されるシニア世代をはじめ、国民健康保険しか適用されない自営業の方にも人気がある保険です。寿命が長くなっていることもあり、若いうちから医療保険に加入する人も増えてきています。
医療保険にもいくつかの種類があり、保障期間と払込方法によって特徴が異なります。それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、毎月支払うことができる保険料から適切な種類を選ぶことが大切です。
特徴 | 定期型医療保険 | 終身型医療保険 | 貯蓄型医療保険 |
---|---|---|---|
保険料 | 更新ごとに 上がっていく |
変わらない | 高い |
保障期間 更新 |
一定期間 更新あり |
終身保障 更新なし |
終身保障 更新なし |
貯蓄性 | なし | なし | あり |
物価上昇 | 対応しやすい | 対応しにくい | 対応しにくい |
医療保険の選びのポイント
医療保険を選ぶ際には以下の点について確認しておきましょう。
- 保障額と保険料とのバランス、入院制限
- 7大疾病や先進医療などの特約
- 保障期間と払込方法
- 貯蓄性があるかどうか
- 加入年齢と見直しのタイミング
Point
医療保険の主な保障対象は入院費用、手術費用、通院費用で、1日あたりの入院保障を手厚くするとその分保険料も割高になります。また1回の入院あたり何日までの入院保障を受けられるかは保険商品によって異なるので、長期入院などで大きな経済的負担を心配される方は入院日数が無制限に設定されているものを選ぶようにしましょう。
次にチェックしておきたいのが特約による保障部分です。心筋梗塞、脳卒中、がんの3大疾病にも対応しているものや、オプションで高血圧などの7大疾病による治療費も保障してくれるものもあります。特に気をつけたいのが先進医療特約で、治療費の負担額も大きくなることから付帯を検討したい特約の1つです。
また保障期間と払込方法についてもよく検討する必要があります。例えば30歳で加入し80歳まで10年ごとに更新していく方法と、更新がなく保障が一生涯で終身にわたって保険料を支払いし続けていく方法で比較すると、若いうちの保険料負担は終身払いの方が少なくなります。ただし保険料の総支払込額は大きくなるので、払込期間などに関しては保険プランを設計して検討することが大事です。
パターン | 保障期間 | 払込期間 | 毎月の保険料 | 保険料の 総支払込額 |
---|---|---|---|---|
10年ごとに更新 | 80歳 | 80歳 | 30歳:2,330円 60歳 : 6,620円 |
3,171,600円 |
全期型 | 80歳 | 80歳 | 30歳:3,250円 | 1,950,000円 |
終身保障 終身払込 |
一生涯 | 一生涯 | 30歳:3,520円 | 1,883,800円 |
終身保障 60歳払込満了 |
一生涯 | 60歳 | 30歳:4,880円 | 1,422,200円 |
保障期間が一生涯続く終身保障の医療保険は貯蓄性もあり、途中で解約すると保険料の一部が買ってきます。また保険商品の中には保険期間中に一度も保険金を請求しなければ健康祝い金などの名目で保険料の一部が返還されるものもあるので、保険料を比較検討して加入を決めましょう。
医療保険の選びの注意点
最近では医療技術が発達したことにより、入院なしで手術のみで日帰りできる治療方法も増えてきました。そのため医療保険の入院日数制限は30日、または60日間のプランが主流になってきています。
退院後に180日間を経過すればあらためて入院保障を受けることができますが、例えば入院30日保障の医療保険を2つの保険会社に分けて加入しておけば両方から給付金を受け取ることができます。高額な先進医療費に関わる保障も手厚くなるので、入院保障を手厚くするなら2つの医療保険に加入するという方法もあります。
また死亡保障が掛け捨てタイプの定期保険なら、県民共済などの共済という選択肢もあります。共済は年齢に関係なく保険料が一律なので、特に高齢の方が掛け捨ての医療保障を考えている場合、生命保険会社のプランと共済の保障内容を比較検討しておくようにしましょう。
現在ではさまざまな医療保険が販売されていることもあり、すべての保険商品を理解した上で最適な保険プランを考えるのは至難の業です。保険の相談サービスでは無料でおすすめの保険プランを作成してくれたり、見直しの時期も含めた総合的なアドバイスをしてくれます。保険相談のキャンペーンでギフトももらえるので、医療保険選びで悩まれている方は複数の相談サービスを利用されることをおすすめします。
医療保険の選び方のまとめ
- 入院保障と保険料を踏まえた上で保障内容を決める
- 保障期間と払込方法、払込期間が医療保険を選ぶ際に最も大切なポイント
- 無料相談などを利用してお得な加入方法などをアドバイスしてもらう
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