学資保険の選び方
学資保険はどのようにして選べば良いのでしょうか?特徴や種類、選び方のポイントなどを解説しています。
学資保険の特徴
学資保険は将来必要になる子どもの教育費を貯めていき、設定した年齢に達すると祝金や満期保険金の形で受け取ることができる生命保険です。

学資保険の大きなメリットは保険料の総支払込額よりも、祝金や満期保険金として受け取る金額の方が大きくなるという点です。また保険商品によっては被保険者である親に死亡保障をつけることができます。
保険料の払込方法は分割で毎月支払う方法と、一括で支払う一時払いがあります。払込期間は高校入学時の15歳までとしているものや、大学卒業時の22歳までとしているものがあります。
学資保険の選びのポイント
学資保険を選ぶ際には以下のチェックポイントを確認しておきましょう。
- 返戻率の高さ
- 保険料の払込期間
- 保険金の受け取り時期
- 死亡・高度障害時の払込免除と学資年金
- 医療保障などの特約
- 兄弟割引の有無
Point
学資保険選びで最も注目したいのは返戻率の高さです。高い保険商品では110%程度の返戻率となっており、保険料の総支払込額が180万円、保険金の受取総額が200万円としている学資保険が一般的です。
ただし保険料の払込期間を長くしたり、保険金の受け取りを分割にして早めに受け取るプランだと返戻率が下がります。これは保険会社が預かっている保険料を株などの投資で運用できる期間が短くなるからです。
また被保険者である親が死亡・高度障害になった場合に保険料の払込が免除されたり、子どもが大学を卒業するまで学資年金を受け取れるプランでは保障が手厚くなるため返戻率が100%を下回ります。返戻率のみを重視したい場合は死亡保障や学資年金が無いものを選びましょう。
学資保険の中には兄弟で加入すると保険料が割引になる特約を設けている保険商品もあります。同じ学資保険に入るとさらに返戻率が上がるので、2人目がまだでも出産の予定がある方は兄弟割引がある学資保険を優先して選ばれることをおすすめします。
学資保険の選びの注意点
学資保険は途中で解約しても解約返戻金として払い込んだ保険料の一部が返ってきますが、解約時点までの総支払込額よりも返戻金の方が少なくなるのでデメリットが大きくなります。そのため毎月の保険料は家計に余裕のある金額に設定するようにしましょう。
また公的な奨学金を活用することで保障額を減らすことも可能です。定期保険などに加入し手厚い死亡保障を受けている場合は学資保険の死亡保障を無くし、返戻率をアップされることをおすすめします。
子どもが私立高校、4年制の私立大学に通うと、国公立に通う場合に比べて300万円以上の差があります。兄弟が増えるとさらに必要となる学費も増えるので、長期的な保険プランを作成し保険料の設定などもシミュレーションしてもらうようにしましょう。
学資保険の選び方のまとめ
- 将来の教育費用のために貯蓄しておくのが主な目的
- 死亡保障をつけると返戻率が元本割れする
- 途中で解約するとデメリットが大きいので保険料の払込みは余裕を持って継続できる金額を設定する
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