平均的な保障額
生命保険の平均的な保障額はどれくらいなのでしょうか?収入や年代、性別による違いなどを解説しています。
収入別の平均保障額
被保険者の必要保障額は個人の特性によってそれぞれ異なってきますが、平均的な保障額から生命保険の実態が見えてきます。
世帯収入別保障額 | |
---|---|
年収 | 平均保障額 |
200万円未満 | 883.6万円 |
200万円~300万円 | 1017.5万円 |
300万円~400万円 | 1412.7万円 |
400万円~500万円 | 1728.2万円 |
500万円~600万円 | 2119.7万円 |
600万円~700万円 | 2340.6万円 |
700万円~1,000万円 | 2528.5万円 |
1,000万円以上 | 3411.1万円 |
生命保険に関する情報を提供している生命保険文化センターの平成24年度調査によると、世帯年収が増えるほど保障額が大きくなっていることが分かります。これは平均的な保険料も同様に増えているので、年収が増えるほど生命保険の保証内容を手厚くしていることが分かります。
保障額は年収のおよそ3~4倍の間で設定されていることが多く、これは被保険者が亡くなった場合に家族が生活を立て直すのに3年近くかかると考えられていることからも妥当な保障額と言えるでしょう。
年代・性別の平均保障額
次は年代や性別による平均保障額を見ていきましょう。調査によると男性の平均保障額は2043万円、女性は944万円となっています。
年代別保障額 | ||
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年代 | 平均保障額(男性) | 平均保障額(女性) |
29歳以下 | 1734万円 | 865万円 |
30歳~39歳 | 2228万円 | 1044万円 |
40歳~49歳 | 2815万円 | 1089万円 |
50歳~59歳 | 2326万円 | 945万円 |
60歳~69歳 | 1267万円 | 743万円 |
性別による平均保障額では、男性が女性のおよそ2倍の金額に設定されていることがよくわかります。これは世帯の収入に関して男性(夫)が担っていることが多いことが影響していると考えられます。
また世代別では40代が最も保障額が高くなっています。この世代は子供の教育費用がまだ残っており、老後の生活費や医療保障を手厚くするために保障額が増やしていると推測されています。
ライフステージ別の平均保障額
最後に人生の変わり目(ライフステージ)ごとの平均保障額を見ていきましょう。末子の成長に合わせて保障額が変化しているのが分かります。
ライフステージ別保障額 | |
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ライフステージ | 平均保障額 |
夫婦のみ(40歳未満) | 2106.0万円 |
夫婦のみ(40歳以上) | 1989.4万円 |
末子乳児 | 1958.2万円 |
末子幼児 | 2250.7万円 |
末子小中学生 | 2360.1万円 |
末子高校・短大・大学生 | 2209.6万円 |
末子就学終了 | 1365.4万円 |
高齢夫婦有職(60歳以上) | 1013.5万円 |
高齢夫婦無職(60歳未満) | 707.5万円 |
ライフステージの変化による平均保障額は、末子が小中学生の時に最も高くなっています。必要保障額の計算方法で考えると子供が生まれた時期が最も保障額が高くなりますが、年収・世代別の保障額のデータから収入に余裕が出てきた頃に保障を手厚くしていると考えられます。
末子が大学を卒業すると学費や子供の生活費への保障が無くなることから、平均保障額は1,000万円も少なくなります。子供の独立後も被保険者が充実した医療サービスを受けたりゆとりのある老後生活、自身や家族の葬儀費用のために一定の保障額は必要とされています。
参考リンク
・生命保険文化センター:「2013年度版生命保険の動向」
就職や結婚、出産などのライフステージの変化によって必要保障額が変わってくるので、今後起こり得る人生のリスクを想定しながら適切な生命保険を見直してみることが大切です。保険の無料相談サービスではプロのFPがデータをもとに個人に合った生命保険、保険会社を提案してくれるので、もしもの場合に備えて定期的に見直しを行うようにしましょう。
平均的な保障額のまとめ
- 年収が増えるとほど被保険者への保障額が大きくなる
- 世代別では40代がピーク、男性は女性の約2倍の保障額
- ライフステージの変化によって必要保障額が変わるので、定期的な生命保険の見直しが大切
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